デリケートゾーンの黒ずみを治す
場所が場所だけに人に相談しにくいデリケートゾーンの黒ずみ。治したいと思ってもなかなかケアしにくい場所であることから、そのままになっている人が多いのではないでしょうか。デリケートゾーンは皮膚が薄く、黒ずみが起こりやすい場所です。まずは黒ずみができるメカニズムを知り、効果的に治す方法をチェックしてみましょう。

黒ずみができる原因は?

黒ずみができる原因は、ムダ毛の処理や衣類の摩擦で起こる外部からの刺激です。下着のゴムが毎日当たる部分が黒ずんでいる場合は、摩擦が原因となっていると考えて間違いありません。

人間の皮膚には、外部の刺激から肌を守るためのメカニズムが組み込まれています。それがメラニンです。シミや黒ずみの原因なだけに悪者扱いされることが多いメラニンですが、実は肌を守るための大切な機能です。表皮にあるメラノサイトで作り出されたメラニンはバリアゾーンを形成し、肌を守っています。本来であれば役割を終えたメラニンは、肌のターンオーバーによって体の外へ排出されていきます。

しかし、摩擦が繰り返し行われているとメラニンの生成が活発になって排出が間に合わなくなり、色素沈着を起こして黒ずみへと変貌してしまうのです。

デリケートゾーンの皮膚は瞼よりも薄いため、ダメージが蓄積しやすく黒ずみが起こりやすい場所です。刺激になるのはサイズが合わないショーツや下着のゴムであることが多いため、まずはそこを見直してみましょう。

足の付け根部分はゴムなしか、平たいゴムが使われているものを選ぶとデリケートゾーンへの刺激を最小限にすることができます。レース状の締め付けないゴムやボクサータイプのショーツもおすすめです。素材は柔らかく、摩擦が少ないシルクやコットンを選ぶのが良いでしょう。可愛いデザインが多いポリエステル製品は化学繊維のため、どうしても摩擦が大きくなってしまいます。

日頃自転車に乗る人は、自転車のサドルとの摩擦が黒ずみの原因になっていることもあります。サドルはできるだけ柔らかいものにし、デコボコな道を避けるようにすると黒ずみリスクを減らすことができるでしょう。

デリケートゾーンの黒ずみを治す

ケア方法

デリケートゾーンの黒ずみを治すには、下着など外部から受ける刺激に気を配る他に正しいケアが重要です。デリケートゾーンは皮膚が薄く、ダメージを受けやすい場所です。それだけにケアもできるだけ優しく行うことが大切になります。他の部位のようにナイロンタオルなどでゴシゴシ洗ってしまうと、かえって黒ずみを悪化させてしまいかねません。

デリケートゾーンを洗うときはタオルやスポンジで擦るのではなく、肌への刺激にならない泡パックがおすすめです。泡パックの正しい方法は、まず石鹸を泡立てネットで十分に泡立てます。

泡をデリケートゾーンの部分に優しく乗せ、2分ほどそのままの状態にします。2分以上置いてしまうと肌に必要な成分まで泡が取り除いてしまい、かえって肌に良くないので長時間放置しないように気を付けましょう。

より入念に洗いたいときは、擦らず泡を押すようにして洗うと効果的です。あとはぬるま湯で優しく洗い流します。泡パックで使う石鹸は、肌質と同じ弱酸性のものを使うようにしましょう。肌質と反対のアルカリ性石鹸は洗浄力が強すぎて乾燥の原因になりやすく、かゆみや炎症を起こしてしまう可能性もあるからです。

デリケートゾーン専用の石鹸を使うのもおすすめです。弱酸性で肌に優しいだけでなく、黒ずみの悪化を抑制する有効成分も含まれています。より効果的に黒ずみを治したい場合は、使ってみてください。

黒ずみを改善するには、入浴後の保湿も重要です。瞼よりも薄いデリケートゾーンの皮膚は水分を保持しにくいため、乾燥しやすい場所と言えます。乾燥はいわば外部からのダメージを受けやすい状態で、黒ずみを起こしやすくなっています。しっかりと水分を補給してあげましょう。

とはいうものの、顔のように複数のスキンケアグッズを用意する必要はありません。デリケートゾーン専用のクリームや美容液を利用するのが簡単で効果的です。

保湿成分だけではなく、黒ずみをケアできる成分や殺菌成分も含まれており、更に低刺激なので安心して使用することができます。顔用の美白化粧品は効果が高いのですが殺菌作用がなかったり、アルコールなどデリケートゾーンに使用するには刺激が強いものが多いため、なるべく専用のものを使うようにしましょう。

クリームを塗るときも擦らないことを意識し、押し込むように浸透させるのが大切です。クリームを付けすぎたときや水分量が気になるときは、最後にティッシュで優しく押さえるといいでしょう。保湿ケアを行う際は、粘膜にクリームや美容液を付けないように注意します。粘膜の中には肌を守る常在菌がいるので、下手に刺激することで炎症や皮膚炎を起こすリスクがあるからです。

経過を見ながらしっかりとケアしよう

デリケートゾーンの黒ずみは、日々受けている刺激によって起こる色素沈着が原因です。治したいとついケアし過ぎてしまうことも多いですが、既に発生してしまった黒ずみをすぐさま消すことはできません。少なくとも三か月は経過を見ながら、根気よくケアしていくことが重要です。適切なケアはもちろん、日頃の動作の見直しや下着の選び方にも注意し、美しい状態を目指しましょう。