脇の下や乳首などのデリケートゾーンは皮膚が大変薄く、少しの刺激や身体の変化で黒ずみが出来やすいです。治し方を知ってケアしていかなければ、黒ずみは余計目立つようになります。まずは黒ずみを作ってしまったと考えられるいくつかの原因を解消しなくてはなりません。その上で健康的な肌に戻していくようにしましょう。
メラニン色素の生成を抑制させる
デリケートゾーンの黒ずみの原因には、まずメラニン色素の沈着が挙げられます。もともと日本人は有色人種ですので、白人に比べてメラニン色素の量は多めです。その為、刺激を受けた箇所は色が濃くなる特徴を持っています。
特にムダ毛の処理を毛抜きやカミソリで行なっている方は要注意です。皮膚が炎症を起こし、色素が沈着する大きな要因の一つになるからです。皮膚は刺激や摩擦を受けると防御作用が働き、メラニンを活性化させます。
それが黒ずみとなって肌表面に現れてくるのです。ムダ毛の自己処理を行う場合は、必ず専用のシェーバーとクリームを使用し、肌への負担を極力減らしましょう。もちろん処理後の保湿も忘れないようにしてください。
また皮膚が弱い方は衣服の摩擦や蒸れが刺激となり、身体がメラニン色素の生成を促します。そのため、家ではなるべくゆったりとした服を着用するようにしましょう。締め付けのきついものやナイロン製の下着を付けている方は要注意です。加えて、紫外線にも注意が必要です。
デリケートゾーンに直接紫外線を浴びていなくても関係ありません。紫外線を浴びるだけで、身体がメラニン色素の生成を活発にさせるのです。特に乳首や乳輪は紫外線が刺激となってメラニン色素が増え、だんだんと黒ずんでいきます。色素沈着は顔だけでなく、デリケートゾーンも影響を受けやすいので、いかに紫外線対策が大切か分かるでしょう。
肌のターンオーバーを正常に戻す
メラニン色素の排出がスムーズにいかない、つまり肌のターンオーバーに異常があることもデリケートゾーンの黒ずみの原因になります。デリケートゾーンはメラニン細胞の働きが活発ではありますが、他の部位に比べてターンオーバーは遅めです。そのため、メラニンの影響を最も受けやすく、デリケートゾーンは生理的色素沈着部位と呼ばれているのです。
肌のターンオーバーを正常にするには、日常生活の見直しをすることが一番大切です。もちろん、加齢によりターンオーバーが異常になっている場合もありますが、不健康な生活がまずは主な原因です。
乱れた食生活をしている場合は改善しましょう。三大栄養素であるタンパク質やミネラル、ビタミン類をバランス良く摂取することはとても大切です。血液の循環を良くするだけでなく、皮膚の新陳代謝が良くなり、正常なターンオーバーを促します。
またターンオーバーは就寝中に行われます。肌のゴールデンタイムに入る22~23時までには眠りにつくようにし、6時間以上の睡眠時間を確保しましょう。もちろん、適度な運動も新陳代謝をアップさせるために必要です。ストレス解消にも繋がり、正常なターンオーバーへと導いてくれます。
デリケートゾーンの黒ずみの治し方は、まず肌のターンオーバーを正常に戻してから始まります。黒ずみだけケアをしても意味がありません。身体全体、内側からのケアをする事で改善されていくのです。
セルフケアで黒ずみを改善
メラニンの生成を抑え、肌のターンオーバーを正常に戻した上で実際に黒ずみを解消するには、やはり保湿が一番効果があります。毛穴を詰まらせないためにも汚れをしっかりと落とし、美白クリームなどでケアしましょう。なお、毛穴を塞がないためにも制汗剤の使用は避けます。
黒ずみ専用の美白クリームであれば、美容成分も配合されているため、お肌へ栄養素を届けつつ、肌を白くしていくことができます。
肌の特徴を知ってまずは内側からケア
デリケートゾーンは黒ずみが出来やすい、つまり色素が沈着しやすい薄くて繊細な部位です。まずは自分の生活習慣を見直し、肌への負担を減らすことに意識を向けましょう。実際の治し方に入るのは、肌の状態を整えてからです。大切なのは、代謝を良くしてメラニンの生成と排出を促すことです。そこから黒ずみケアは始まると認識しておきましょう。