デリケートゾーンの黒ずみは市販薬で解消できる?
ひそかにデリケートゾーンの黒ずみで悩んでいる女性は少なくありません。病院に行くのも一つの手段ですが、場所が場所だけに医者に見せることには抵抗感が生まれがちです。

保険が適用されずに高額の治療費がかかる可能性も懸念され、なるべく独力で市販品を使って治そうとする人も多いでしょう。果たして薬局で売られているような市販の薬で黒ずみは解消できるのでしょうか。できるとしたらどんな成分の入った薬が有効なのでしょうか。

黒ずみの原因

まずは皮膚に黒ずみができるメカニズムから説明しましょう。皮膚が刺激を受けると、その刺激から皮膚を守るためにメラニンという色素が分泌されます。通常メラニンは細胞の新陳代謝(ターンオーバー)の際に皮膚ごと垢として剥がれ落ちるのですが、ターンオーバーが追いつかずにメラニンが皮膚に沈着するとその部位が黒っぽく変色します。これが黒ずみの正体です。

メラニン沈着の代表的な例が日焼けです。長時間太陽光にさらされると、紫外線の刺激から肌を守ろうとメラニンが盛んに作られます。これが皮膚の表面に残ったものが、いわゆる小麦色の肌です。秋になると日焼けが薄くなるのも同じ理屈で、紫外線による刺激が減ればターンオーバーの働きで元の肌色に戻ります。

直接太陽光を浴びる機会の少ないデリケートゾーンの場合、黒ずみの理由は紫外線以外の刺激にあると考えられます。

よく原因として挙げられるのがアンダーヘアの処理です。カミソリや毛抜きで肌が傷むと、防衛反応によってメラニンの分泌・沈着が引き起こされます。下着による締めつけも同様にメラニン分泌の原因になります。

また不規則な生活が黒ずみを招くこともあります。生活リズムが乱れるとホルモンのバランスが崩れ、不必要なメラニンが過剰に作られることがあるからです。生活リズムの乱れはターンオーバーの正常な働きも妨げかねないので、いわば二重に黒ずみの原因となる可能性が高まります。このようなデリケートゾーンへの刺激を極力減らせば、黒ずみの予防・解消はある程度可能になるでしょう。

デリケートゾーンの黒ずみは市販薬で解消できる?

市販薬を使う場合の選び方と注意

しかし、デリケートゾーンの刺激要因を完全に取り除くことはまず難しいのではないでしょうか。やはり治療薬、できれば市販薬で黒ずみを改善できるならそれに越したことはありません。

市販薬の中で効果が期待できそうなのは、ターンオーバーの活性化を促す作用のある薬品です。刺激要因を排除するのが困難である以上、メラニンの分泌を抑えるよりもメラニンの排出を促進する方が黒ずみの解消に繋がると考えられます。

さらに優れた効能を見込めるのが、ハイドロキノンという成分を含んだクリームです。これはメラニンの生成量を減らしてくれる上、生成されたメラニンについても色を薄くする作用があります。

ただし効き目が強いだけに、使用に際しては特別に注意が必要になります。説明書には必ず日焼け止めと併用する旨が明記してあり、それを怠るとかえって黒ずみが悪化することさえあります。効果が大きい代わりにリスクもあるため、厳密に用法を守って使用することが必須と言えるでしょう。

一方、ハイドロキノンを含まないスキンケアクリームやローションは直接塗るだけでOKで、値段も比較的安いので気軽に試しやすい利点があります。ただ、効果のほどについては美肌作用はあったものの、黒ずみの解消には繋がらなかったという評価がもっぱらです。一般的な市販薬は安全性を重視して強い薬効成分を避けている分、目覚ましい結果が得にくいのはやむを得ないところでしょう。

美白クリーム

これまで紹介してきた市販薬は美肌効果や黒ずみ防止効果はあっても、デリケートゾーンの専用薬ではありませんでしたが、実はデリケートゾーンの黒ずみ解消のための専用クリームもあります。

大半の専用クリームは美白・美容成分を複数含んでいる上にターンオーバーの活性作用もあり、肌に優しく副作用の心配も少ない優れた仕様になっています。その分やや高価格にはなりますが、美容皮膚科に行くのに比べるとかなり安価です。ネットでの購入の場合は、全額返金保証制度がついているものもあります。1本試しに使ってみたうえで継続使用するか否かを判断するのが妥当でしょう。

デリケートゾーンの黒ずみは市販薬で解消できる?

まとめ

デリケートゾーンの黒ずみ対策として、ごく一般的な市販薬、ハイドロキノン入りの市販薬、ネット販売の専用クリームをざっと見てきました。大きな分類としては3種類ですが、含まれる有効成分は様々です。

当然、どの薬が合うかは人によって違ってきます。返金保証を利用しながら、自分の体質や状況にふさわしい薬を選ぶことが大切です。また体の内部から黒ずみを改善する方法、すなわち規則正しい生活と栄養バランスの取れた食事を体全体の健康のためにも合わせて実践することが望ましいでしょう。