スカートをはいた時や、素肌を見せる季節になると気になるのが膝の黒ずみです。黒ずみだけでなく、ストッキングをはいた時にひっかかるなど、乾燥する場所でもありますし、見た目に年齢を感じさせる場所でもあるので、できればきれいに保ちたいですよね。今回は膝の黒ずみが起きる原因と共に、黒ずみを予防するために普段からするべきことについて、詳しくご紹介します。

なぜ黒ずみは起こるのか

膝の黒ずみが起きるのは、膝の部分の皮膚が薄く、さらに皮脂の分泌や汗をあまりかかない場所であるという特徴に加えて、外部の要因が組み合わさることが大きな理由です。その原因について詳しく解説します。

1.摩擦や刺激によるもの

膝は関節のひとつで、体の中でも稼働することの多い部分です。日常でも様々な動きをすることが多く、衣類だけでなく床や地面などと接触することもあり、刺激を受けやすくなります

関節部分であるため皮膚が薄く、足にフィットするストッキングやアンダーウェアとのこすれも刺激になりますし、体を洗う際のブラシでこすること、脱毛のためカミソリを使うことなども膝に刺激になります。足を無意識に組むクセのある人、運動や掃除などで膝をつく機会が多い人も、膝がこすれやすく膝の黒ずみを招く刺激になります。

2.乾燥によるもの

膝は皮膚が薄いことに加え、皮脂腺が少ないために乾燥しやすい場所です。さらに膝に服がこすれることで水分が奪われるため、乾燥が進んでしまいます。また膝は心臓から遠いことから血行が悪くなりやすく、冷えになりやすい女性は新陳代謝が悪化するため、ターンオーバーが乱れて黒ずみがなかなか治りません。加齢で体が乾燥しやすくなり、ターンオーバーが乱れやすくなることも、黒ずみを悪化させる原因となります。

3.紫外線によるダメージ

顔や首回りはしっかり紫外線対策をしていても、膝まではしていないという人も多いのではないでしょうか。特にアスファルトやコンクリートの道は、日差しの照り返しがあるため、紫外線を下半身にも大量に浴びることになります。紫外線のダメージは皮膚の内部まで届くため、そのダメージが蓄積して黒ずみにつながります。

黒ずみになる過程は?

摩擦や刺激、紫外線などのダメージは、色素沈着につながります。紫外線のダメージは皮膚の内部に届き、そのダメージから皮膚を守るためにメラニンを生成します。メラニンはターンオーバーと共に皮膚の外に押し出されますが、排出が上手くいかないとそのまま留まって色素沈着してしまいます。

また、膝をついたりサポーターなどで膝を締め付けるといったことを繰り返すと、皮膚の表面の角質が、皮膚内の水分を守ろうとして角質が厚くなります。また毛穴が刺激で硬くなり、盛り上がって黒くなることもあります。

予防するスキンケアのやり方

膝の黒ずみは、一度色素沈着するとターンオーバーで黒ずみが解消されるまで時間がかかります。そうなる前に、改善と予防の対策が必要となります。

1.保湿をしっかりする

保湿効果のあるスキンケア用品や膝専用のケアアイテムを使い、保湿を行いましょう。特に加齢で減少するコラーゲンや、皮膚内の水分を保持するために必要なセラミドが配合された物を選ぶことが必要となります。

2.メラニン色素を作らせないスキンケア

メラニン色素自体は悪者ではなく、肌をダメージから守るための防御の働きによるものです。ただしその生成が過剰になると色素沈着しやすくなります。メラニンの生成を抑えるために、美白成分が配合されたアイテムを使うこともおすすめです。

3.角質ケアをする

スクラブが配合されたクリームなどで、膝の角質をケアすることも必要です。ただし膝は皮膚が薄いため、かえって刺激となることもあります。角質ケアは1週間に1回程度にするなど、刺激をあまり与えないことも必要です。

硬くなっている角質を取り除くケアも必要ですが、それがかえって肌に刺激となることもあるため、おすすめなのは黒ずみ対策に特化し、美白成分や保湿成分が配合されている、黒ずみ解消クリームを利用する方法です。ハーバルラビットは膝だけでなくデリケートゾーンなど、体のあらゆる部分の気になる黒ずみを解消してくれるクリームです。

スキンケア以外の予防法は?

毎日の膝のケアも大切ですが、それに加え、普段の生活からも膝を守ることが大切です。

1.膝に刺激を与えない

膝をついたり、膝を組んだりといった行動はなるべくしないようにしましょう。運動などで膝をつくことが多い場合には、膝を保護するアイテムを活用することも必要です。さらに膝にぴったりするようなアンダーウェアや洋服を着ないようにしましょう。ゆったりした服を着ることで刺激が減ります。

2.膝の乾燥を防ぐ

膝は他の場所と違い、乾燥しやすいため保湿が必要です。特にお風呂上がりなどは乾燥しやすいため、保湿が必要です。お風呂上がり以外でも秋冬の乾燥しやすい季節や、エアコンなど空調の効いた部屋で過ごすことが多い人は保湿を小まめにするようにしましょう。

3.紫外線を防ぐ

膝に紫外線が当たらないよう、外出する時には紫外線対策をするようにしましょう。パンツスタイルがおすすめですが、それ以外の服を着る時にも、日焼け止めを塗るようにしましょう。

4.冷え性対策をする

血行が悪いとターンオーバーが乱れて色素沈着が進んでしまいます。血行を改善するためには、規則正しい生活、睡眠を十分に取ること、栄養のバランスが取れた食事をすることが大切です。脂の多いもの、刺激の強いもの、甘い物など糖分多いものを食べすぎると、冷えを招きますので注意が必要です。

気がついてからではケアが難しい膝の黒ずみは、早めにケアをして解消するようにしましょう。