肘の黒ずみを治すコツ

肘は、夏の薄着の季節はもちろん、冬でも何かの折に袖をまくった時などに人目につく部位です。肌の黒ずみは、なんとなく清潔感が感じられないもの。肘が黒ずんでいると、どれだけお洒落をしていても台無しになってしまいます。

肌が黒ずむのには、必ず原因があります。黒ずみを解消するためには、原因を知って適切にケアすることが何より大切。そこでここでは、黒ずみが起こる原因と、ケアの方法をご紹介いたします。

黒ずみの原因は

肌の黒ずみは、メラニン色素の沈着により起こります。メラニンとは、もともと髪や肌の色を作っている色素。髪が黒くなるのも、毛母細胞が分裂して髪を作る過程で、メラノサイトが生成したメラニン色素を取り込んでいるからです。

メラニン色素の主な働きは、肌を守ることです。肌が紫外線にあたると、メラニン色素が生成されて、炎症や細胞の損傷を防ぐ働きをします。そのため、日焼けをするとメラニン色素が生成されて褐色の肌になるのです。それと同じように、肘を机に押し付けたり服がこすれたりといった摩擦や刺激を繰り返し受けた時も、肌を保護しようとしてメラニン色素が生成されます。

生成されたメラニン色素は、通常は肌のターンオーバーによって押し出されて自然と剥がれ落ちていきます。ところが、生成する量が多かったりターンオーバーのリズムが乱れていたりすると、排出が追い付かずにそのまま居残り、色素沈着してしまうのです。これが肌の黒ずみの正体です。

ふだん、肘をつく癖がある人はそれが刺激となって黒ずみを起こしている可能性があります。また、肌は乾燥するとバリア機能が低下して刺激に弱くなるため、肘が乾燥している人も黒ずみを起こしやすいと言えます。

肘の黒ずみを治すコツ

黒ずみを治すには?

肘の黒ずみを改善・解消する方法としては、昔からさまざまな方法が紹介されています。いくつか見ていきます。

まずは「スクラブや塩でごしごしこすり落とす」という方法。これは、スクラブや塩の粒子で黒くなった肌を削り落とす効果を期待しているのでしょう。しかし、黒ずみの正体であるメラニン色素は、肌の奥に沈着しています。肌表面をこすったところで完全に落ちることはありません。やりすぎてしまうと、逆にメラニン色素が生成され、黒ずみを悪化させる可能性さえあります。

次に「重曹でこする」というもの。掃除でも食用でも使われる安全性の高い物質で、肌にも良さそうなイメージがあります。しかし、これも塩やスクラブと同じで、色素の排出を完全に促すことは難しいと言えます。

「クエン酸でピーリングする」という方法もあります。これは、クエン酸の酸で肌を溶かすというもの。古くなった肌表面の角質を溶かす作用があるため、つるつるになると言われています。しかし奥に入り込んだ色素に対しては、やはり十分な効果は見込めません。

おすすめは美白クリーム

では、肌に優しく黒ずみも薄くできる方法には、どういったものがあるでしょうか。

おすすめしたいのは、美白クリームの活用です。黒ずみは、生成されたメラニン色素を肌のターンオーバーによって排出できないために起こります。美白クリームにはメラニン色素の生成を抑制し、さらに保湿成分や美容成分配合でお肌の状態を整えて新陳代謝を活性化させる効果があります。これにより効率的に肘の黒ずみを治すことができるでしょう。

クリームですので、さっと塗れば良いだけ。ワンアイテム足すだけですので、毎日のケアに手軽に取り入れることができます。美容・保湿成分によって、黒ずみが薄くなるだけでなく、肌状態を整えて健やかできれいな状態に導かれるのも嬉しいポイントです。

肘の黒ずみを治すコツ

美白クリームはどうやって選ぶ?

美白クリームはさまざまな製品が販売されています。選ぶときのポイントを紹介します。

まずは配合されている美白成分を確認します。ビタミンC誘導体やプラセンタといった成分が含まれていると良いでしょう。また、美白ケアには保湿も大切な要素。コラーゲンやセラミド、ヒアルロン酸などの保湿効果の高い成分が配合されているものも良いでしょう。

最後に、価格も製品選びの大切なポイントです。美白クリームは継続して使用することで少しずつ効果があらわれてきます。そのため、購入の際には続けられる価格であるかも確認してください。

肘の黒ずみの間違ったケアは、悪化させてしまう可能性があります。肌に刺激や負担を与えることは良くありません。肌に優しく、解消に効果的なのは美白クリームの活用です。ぜひ朝晩のケアに取り入れてみてください。黒ずみの解消だけでなく、スキンケアの効果も期待できます。