デリケートゾーンにできた黒ずみを誰かに相談したいけど、恥ずかしいと一人で悩んでしまう女性は多いでしょう。しかし、深刻に考える必要はありません。なぜなら、デリケートゾーンの黒ずみは普通に生活をしていても自然にできるものだからです。デリケートゾーンにできてしまった黒ずみを除去するための治し方をご紹介します。
黒ずみの原因は？
通常、人の肌はターンオーバー（肌細胞の新陳代謝）によって不要なメラニンは自然と排出されます。しかし、ホルモンバランスや肌のターンオーバーが乱れるとメラニンがうまく排出できなかったり、また多く生成されてしまい、デリケートゾーンが黒ずんでしまうという状況を引き起こします。デリケートゾーンに黒ずみができるきっかけは摩擦と炎症やかぶれ、乾燥、ホルモンバランスの乱れの4つの理由が考えられます。
摩擦
まず、摩擦の場合です。デリケートゾーンは下着もしくは衣服が触れる場所のため、普段の生活で摩擦の刺激を受けやすい場所と言えます。刺激を受けた肌を守ろうと必要以上にメラニン色素を生成してしまうのです。
炎症
次に、炎症やかぶれです。デリケートゾーンは汗や生理の経血などでムレやすく、かぶれや炎症を起こしやすい環境になりがちです。かぶれや炎症を起こすとかゆみを伴い、そのかゆみから無意識に患部を掻いてしまうことで肌に大きな刺激を与えることになって、黒ずみの原因となるメラニンの生成を促進させてしまいます。
乾燥
3つ目に、乾燥です。乾燥することで肌のバリア機能が低下し、外部刺激から肌を守る力も減少します。そのため、肌のターンオーバーが乱れ、黒ずみが生まれやすくなります。
ホルモンバランスの乱れ
最後にホルモンバランスの乱れです。女性の身体はホルモンの影響を受けやすく、ホルモンバランスを崩しやすいです。特に妊娠から出産までは女性ホルモンが急激に増加するため、デリケートゾーンだけではなく、乳首にも黒ずみが現れることもあります。
ホームケア
できてしまった黒ずみは自宅でケアすることが可能です。その治し方としては保湿と黒ずみ用石鹸、黒ずみ専用クリーム、下着やズボンサイズの見直しの4つです。
保湿
まず、保湿です。黒ずみの原因である乾燥を防ぐためには保湿が重要になります。保湿クリームは市販品を使用しても問題はありませんが、粘膜部分は非常にデリケートな部分のため、粘膜部分の使用を避けるとともに保湿クリームが付かないように気をつけましょう。
下着の見直し
次に、下着やズボンサイズの見直しで摩擦を軽減しましょう。締め付け度が高い下着やズボンを身に着けると、動くたびにデリケートゾーンへ強い刺激が加わります。
そのため、適度にゆとりのあるサイズに見直し、デリケートゾーンが受ける刺激の軽減を図ることが大切です。また、素材もポリエステルやナイロンなどの化学繊維は摩擦の負担が大きいので、コットンやシルクなどの天然素材を選ぶと良いでしょう。
黒ずみ石けん
次に、黒ずみ用石鹸の使用です。黒ずみ用の石鹸はデリケートゾーン用に弱酸性で作られており、黒ずみを軽減する効果が期待できます。黒ずみ用石鹸は1,000円から2,000円程度で販売されていますから、自分に合ったものを選びましょう。
美白クリーム
最後に黒ずみ専用クリームです。黒ずみ専用クリームは乾燥を防ぐだけでなく、メラニンの生成抑制や消炎作用、ターンオーバーの促進などの効果が期待でき、黒ずみの色を薄くする効果もあります。ネットで購入をすれば、返金保証に対応をしているものもあり、リスクなくお試しできます。
病院で診療
デリケートゾーンにできた黒ずみは病院でも治療は可能です。ただし、病気というカテゴリーではないため、保険は適用されません。治療にかかる費用はすべて自己負担となるため、受診期間や回数、治療内容によっては想像以上に費用がかかることも覚えておきましょう。治療方法は外用薬と内服薬、ケミカルピーリングが用いられることが多いです。
外用薬はターンオーバーを促進させてメラニン色素の生成を抑え、色を薄くし、メラニンの数を減らす塗り薬が処方されます。内服薬はメラニンを減らす効果の高いビタミンCやトラネキサム酸、またターンオーバーを促すビタミンEなどを含んだ内服薬が出されることが多いです。ケミカルピーリングとは酸の力で古い角質を除去し、ターンオーバーを促進することで黒ずみを解消する方法になります。
この他にも場合によっては、手術やレーザー治療という方法が行われることもあります。手術は、大陰唇や小陰唇が肥大して擦れることで黒ずんでしまっている場合に行われます。大陰唇の手術を大陰唇縮小手術と呼び、小陰唇を小陰唇縮小手術と呼びます。この手術は日帰りが可能ですが、術後の経過観察のために通院が必要です。レーザー治療はメラニンを除去するレーザーを用いて、皮膚の奥にあるメラノサイトを破壊する方法です。ターンオーバーの周期に合わせてレーザーを照射し、治療を行います。
自分に合った治し方
生理やホルモンバランスを崩しやすい女性にとって、デリケートゾーンは黒ずみができやすい傾向にあります。自分だけかもしれないと不安にならず、しっかりとケアをしましょう。黒ずみ解消方法にはセルフケアを行う方法と病院で診察を受ける方法があり、それぞれに違いがあります。予算などを考え、無理なく続けられる方法を選び、自分に合った黒ずみケアを始めましょう。
