皮膚科で膝の黒ずみ治療?

季節によって服装が変わり、肌を露出する機会が多くなります。そうすると気になるのが、肌の黒ずみです。

普段はあまり目が行かない膝も、夏など短いスカートやショートパンツを穿いていると目だって仕舞うこともあります。顔や腕の肌は注意していても、膝のケアをすることはないのではありませんか。そんなかわいそうな膝をきれいにする方法があります。

気がつけば黒ずみに

膝という場所は関節があるので、動かすことも多く「黒ずみ」とまでいかないまでも黒っぽく見える部位です。でも注意しなくてはいけないのが、まっすぐに伸ばしていても黒っぽく見えるときです。

皮膚は刺激を受けることでメラニン色素を生成し、それが年月を掛けて積み重なることで色素が沈着して黒ずみとなっていきます。膝は身体の部位で皮脂腺が少なく、皮脂も汗も少ない部分といえます。

皮膚が比較的薄い膝は掃除のときなどに床についたり、ジーンズやパンツを穿いたときなど皮膚に擦れたりすることで大きな刺激を受けてしまいます。メラニン色素は弱い皮膚を守るために身体が作り出した防御作用で、黒ずみはその副産物といえます。潤いも少ない部分であるため、ジーンズなど固い繊維を身に付けてさらに脚を組んだりすると負担はもっと大きくなります。

皮膚科で膝の黒ずみ治療?

古い角質も関係しています

膝の黒ずみの原因となるのは、古い角質も関係しています。お風呂に入った時、この古い角質を取り除こうとして軽石やナイロンの手ぬぐいを使って仕舞うと、それも刺激になるので良くありません。

膝の黒ずみを隠そうとして、女性のなかにはファンデーションを塗る方もいます。ですがファンデーションで隠すのは一時的な対処方法ですし、ファンデーションが落としきれずに汚れとなってしまうので止めるべきでしょう。膝の黒ずみを予防するためには、日頃から小さな努力を積み重ねていくことが大切です。

正しい対処方法としては、メラニン色素を沈着させないように皮膚に刺激をなるべく与えないようにします。ジーンズやストッキングもきついサイズは穿かないようにすることや、蒸れたりしたときはお風呂に入って皮膚を清潔に保つことが重要です。

黒ずみの治療方法

膝の黒ずみを治療するならば、皮膚科へ行くことも良いでしょう。皮膚科には一般皮膚科と美容皮膚科があり、注意すべきなのが一般皮膚科では膝の黒ずみに対応していない場合もあることです。

一般皮膚科へ行くときには、まず問い合わせをすることが必要です。皮膚科での治療ではハイドロキノンとトレチノインというクリームによる治療が行われます。ハイドロキノンでの治療は3ヶ月から1年を目安とします。

ハイドロキノンはメラニン色素を還元する美白効果があり、皮膚科では使用濃度が最大4%から5%の薬が処方されます。ただし、この薬は使うのを止めると元に戻る性質(可逆性)があるので、医師の指示に従って使用しましょう。トレチノインはやはり3ヶ月から1年の治療期間を必要とします。皮膚の新陳代謝を促す効果があり、古い角質を強制的に取り除き新しい細胞を作る効果をもっています。

皮膚科で膝の黒ずみ治療?

治療費がネックに

皮膚科で膝の治療を行うとき、美容皮膚科であれば美白クリーム以外の選択肢も用意されています。メラニン色素の沈着ではレーザートーニングやイオン導入などの専門的な治療方法があります。

黒ずみの原因が毛穴であるときには、ケミカルピーリングや埋没した毛を取り除くレーザー脱毛も受けることができます。ただし、美容皮膚科では健康保険は適用されませんので、費用が高くなる事は承知しておかなくてはなりません。治療は2週間から3週間に1度行い、それぞれ症状にもよりますが1回では完了することは無理なので数回通院する必要があります。

また、皮膚科で治療するほかに、食生活にも注意することが重要です。食事でメラニン色素の生成を抑制するビタミンCや、新陳代謝を促し活発にしてくれるビタミンEを摂り入れてください。これらを同時にすることで、通院回数を減らせるかもしれません。

皮膚科で膝の黒ずみ治療?

まずはクリームを使ってみよう

季節によって膝が見えて仕舞う服装になるので、早く黒ずみを無くしたいと考えてしまいます。でも、皮膚科での治療には思わぬ治療費用を用意しておく必要があります。ですので、まずは美白クリームを使った治療を行ってみてはいかがでしょうか。

20代や30代の女性ならば新陳代謝も早いので、美白クリームの効果も1週間から2週間ほどで実感できることもあります。市販の美白クリームを選ぶ場合は、医薬部外品であることや保湿成分であるヒアルロン酸を含むこと、それに無添加であることです

ヒアルロン酸を含む美白クリームであれば潤いを保つことが出来、メラニン色素の生成を抑えることができます。無添加にこだわる理由は、皮膚の刺激となるものや石油系界面活性剤が含まれているとかえって黒ずみを助長してしまう原因になるためです。

皮膚科で膝の黒ずみ治療?

日頃から努力

気がついたら、膝が黒くなっていたなんて悲鳴を上げたくなる瞬間でしょう。これは誰のせいでもありません。膝の黒ずみは、自分の習慣から出来た結果なのです。でも気付いたのですから、治すことも始められます。

膝を床についたりきついパンツは今日からやめて、膝を思いやる日々に切り換えるべきです。美白クリームを使いながら優しくマッサージすることや身体のためになる食事を摂ることも忘れないで下さい